大連周水子国際空港(だいれんしゅうすいしこくさいくうこう)は中華人民共和国遼寧省大連市甘井子区にある国際空港。日本語では一般的に「大連空港」と呼ばれる。大連で最大の空港かつ唯一の国際空港である。1905年に日露戦争が終結すると、大連は日本の租借地となり、その最中に大日本帝国海軍の周水子飛行場として開港した。開港時から現在の正式名称にも含まれている「周水子」という名前は、ここが周水子という地名であったことが由来である。市街地の北西に位置し、街の中心地から車で約20分の場所にある。また、大連空港は軍民併用であり、中国人民解放軍の軍用機も駐機・離着陸することがある。近年は中国国内における経済成長(特に大連は満洲の中で突出した経済発展を遂げている)に伴い、国内・国際線ともに便数が増加している。その一方、大連空港の設備的な問題や周辺航路の混雑により、当局から出発許可がなかなか下りないことが多々見受けられ、30分~1時間前後の遅延も珍しくない。また、搭乗券の裏面には早めの搭乗を促す記述が時折見られる。加えて地理的に天候不順となりやすく、他空港への着陸、欠航等が起こりやすくなっている。 近年の利用客数の増加により、A380等が離発着可能な大きな滑走路など4本を要する新たな空港建設を予定している。航空会社により運航日は異なるが、日本の東京(成田国際空港)と大阪及び韓国のソウルへは直行便を毎日運航している。また、日本の地方空港への定期便も比較的多く存在する。