深セン宝安国際空港は、広東省深圳市宝安区に位置し、黄田鎮と福永鎮の近くにある。深セン市街中心部からは32キロメートルである。
深セン宝安国際空港は、新ターミナルの建設工事が完了し、2013年11月28日に供用が開始され、それまで使われていた3つのターミナルは閉鎖された。新ターミナルのは広さは45万平方メートル、南北1,050メートル、東西600メートルにも及ぶ巨大な建築物となっている。
中国国内139都市・海外9都市へのフライトが就航し、年間3600万人の旅行者に利用される中国で6番目に規模の大きな空港である。

深セン宝安国際空港と沙井鎮の間の地域。陸路では広深高速公路のインターがあり、さらに香港、マカオからの高速船が運航されている深セン空港・福永碼頭も有する深セン市北西部の重要アクセスポイント、玄関口である。空港周辺の道路、福永碼頭から市街への道路は整備され,外国からの来客を意識した街つくりを見ることができる。また、昨今工業区の開発も加速されており、津村薬業、マブチモーター、東芝複写機、エプソンなど日系大手の大工場が軒を連ねているのも他地区とはやや異なった印象となる。

国際線の場合、検疫では健康申告書を係官に渡す。入国審査では、入国カードに必要事項を記入し、パスポートとともに提示する。パスポートは入国のスタンプが押されて返却され、入国カードは係官によって回収される。荷物を受け取ったら税関申告書に必要事項を記入し、申告するものがある場合は赤色のブース、ない場合は緑色のブースに提出する。

空港使用税は航空券発券時の代金に含まれるため、空港で並んで支払う必要はない。 国際線の場合、チェックインカウンターに入る前に入場者チェック及び検疫を行なう区域があり、航空券、パスポート、記入済みの税関申告書を持たない人は入場することができない。 税関申告書を記入していない場合は入り口手前のデスクで記入する。

乗り継ぎが香港空港の場合、バスを利用するのが便利。香港国際空港からの直通バスは、深セン国際空港行きの直通バスが最も人気で便数も多い。所要時間は通関を考慮して2時間半をみておくのが良い。

深セン国際空港の福永碼頭に最も近い３星級ホテルがある。空港ターミナルおよび福永碼頭とのホテル間に無料のシャトルカーサービスがあるので利用予定がある場合は事前に発車時刻などを問い合わせておくとよい。本格的な中華レストランや日本料理店もあり、近隣の日系企業が各種宴会や会食に利用している。日本人の長期滞在者もいる。隣接するゴルフ場はこのホテルに予約を頼むのが最も便利。このホテルの強みは日本人支配人が常駐していることである。日本人利用者はこの支配人をとても重宝にしている。

バス、タクシーのほか、高速船が利用できる。高速船を利用する場合は、隣接する福永碼頭まで無料のバスが利用できる。