中国の気候は多種多様で、寒帯、温帯、亜熱帯、熱帯の四気候帯に分かれる。東西の経度の差が60度、南北の緯度の差が50度、東部は温暖で雨の多い海洋性気候。西に向うにつれて乾燥が激しくなり、一日の気温差が激しい大陸性気候へと変化する。
また標高4500メートルの高原地帯から砂漠、盆地、海岸地帯まで地形の変化も多きいため、気候はかなり複雑。
ウイグルなどでは1日の気温差が激しいだけでなく、全国最高気温の47.6度を記録しながら、最低気温の-51.1度も記録するほど年間の気温の差も著しい。
海南島のように常夏の島もあれば、昆明のように「四季春の如し」と言われる所もあり、そうかと思えば夏が訪れない黒龍江北部のような所もある。
猛暑で有名なのは南京、広州、武漢、重慶の4都市で、俗に「中国四大かまど」と言われる。
東南沿岸には毎夏台風が上陸し、華北では2月末から3月始めにかけて黄砂が吹く。
10月から翌年の3月にかけて北から冷たい風が吹きつけるため、中国の冬は空気が乾いて寒さが厳しくなる。
あらゆる気候に地形的要因も加わり、中国はまさに気候の博物館である。