ニ胡は、中国の民族楽器のうちの一つで、艶のある豊かな音色が特徴。
運弓の緩急や強弱によって多彩な音色が表現でき、人間の女性に近い音色。
二胡(にこ)は、胡弓(こきゅう)と呼ばれる事もあるが、日本の「胡弓」と呼ばれる楽器とは別のものである。
ニ胡は元々は中国以外の胡(こ)から伝わった楽器で、胡という呼び名は昔の中国で中原部の国から、「文化の遅れた蛮族の国」と言う意味での別称であった。その為か、身分の高い人よりも、庶民に親しまれていた。二胡の歴史は1500年とも言われているが、現在の形になったのは中国に伝わってから600年ほど経過した頃である。伝播されていく中で改良が加えられ、現在の形になったのは近代の事。
二胡の材料は、本体には、木(紫壇、黒壇、紅木など)を使用し、本体の表面は基本的には蛇(にしきへび)の皮を張る。
弓は竹の竿に馬の尾の毛(弦)を張る。毛色には白と黒があるが、一般的に広く使用されているのは白毛である。
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