旧暦1月1日。春節は中国の祝日の基本中の基本だ。日本の盆と正月を足したような感じで、1年で一番大きな祝日である。日本で言う旧暦に基づく、1月1日が春節なので、西暦による春節の日付は毎年違う。
言い伝えでは、大昔「年」という獰猛な獣がいて、毎年旧暦12月30日の夜に姿を現し人を食べていたとゆう。
この獣を退治するため、人々は食物を供え身を潜めて隠れ、獣がそれを食べに来ると皆、赤い服を着て松明をともし、爆竹をならして獣を袋叩きにしたそうだ。
その後、毎年この時期になるとお互いに祝福し合い、「万事如意=全てうまくいきますように」、「恭喜発財=お金持ちになれますように」と書いた紅色の札を玄関に貼り出し爆竹を打ち鳴らすようになったとゆう。
大晦日の夜は、一家だんらんの大切な時で、一家の人たちがすべて集まって年越しのごちそう「年夜飯」に舌つづみを打つ。
一晩中一睡もせず新年を迎える人も多く、これを「守歳」と呼ぶ。
また、堤灯をつるし、五色の布を飾り、街中のあちこちで爆竹を鳴らし、花火を打ち上げ旧正月を祝う。
ただ最近では、中国都市部では爆竹や花火による火事が頻繁に発生するなどの理由で爆竹は規制され、今ひとつ春節らしくなくなった。